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書道紙について

  • 執筆者の写真: Tousen Nakane
    Tousen Nakane
  • 2020年10月30日
  • 読了時間: 2分

書道紙について、今回は特に漢字用の紙について触れていきます。

一般の部の書初展もありますのでご参考にして頂ければと思います。


当教室の紙は、紙の表面が比較的ツルっとしたものを使用

しています。その方が筆のすべりも良いし、書きやすいので

主に練習用として使ってもらっています。


練習用はこれで問題ないのですが、作品展に出品したり、どこかに

提出するということになると練習用の紙では作品が味気なく見え

てしまいます。

理由はにじみやかすれが出にくいためです。このにじみやかすれ、

潤滑が入ることにより作品に立体感やリズムが出てきます。


ツルっとした紙には「にじみ止め」と言われる加工がしてあります。

それによって筆のすべりが良くなるため、初心者の方でも書きやすく

なっています。

一方その「にじみ止め」がしていない紙は、一般的に少し書きにくい

と言われています。しかしながらにじみは墨が横に広がっていく繊細な

表現をすることができますし、かすれは明るさや軽さを表現することが

できます。

これによって、立体感やリズムが加わった面白味のある作品に仕上がります。


ですので墨も大切ですが、紙によって表現の幅が格段に上がりますので

「にじみ止め」のしていない紙を使用することをおススメします。



※この写真ではわかりにくですが、これは以前愛媛県のとある製紙所にお邪魔

したときに頂いた手漉きの半紙です。

1枚1枚微妙に違うので、墨ののり方やにじみ方が異なり表現が広がります。

突然お邪魔したにも関わらす、丁寧に紙の作り方・漉き方を教えて頂きました。

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