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大筆の洗い方

  • 執筆者の写真: Tousen Nakane
    Tousen Nakane
  • 2020年12月8日
  • 読了時間: 2分

更新日:2020年12月9日

以前Facebookにも記載しましたが、大筆の洗い方について再度お伝えします。


どの生徒さんにも言えることですが、使っていくうちに下記の現象が発生します。

「筆の根元が固まる」


筆の根元が固まるとどうなるかというと、こういうことが起きます。


①墨が筆にのらないので、太い線が書けなくなる

②筆圧の強弱ができなくなる

(この強弱によって太い/細い線をかき分けます)


大筆を使用した後は、お水でよく墨を洗い流すように指導しています。

もちろんその通りにやってくれるのですが、穂先ばかりを洗って、「根元」を意識

して洗っていない生徒さんがほとんどです。

墨は固まる性質があるため、それを蓄積するとカチカチに固まってしまいます。


1つの救助方法としては、洗面器にぬるま湯をためてそこに筆を2~3時間ほど

つけておきます。一度筆を取り出して根元がやわらかくなったら(まだ硬いよう

でしたらもう少しつけておく)、その部分をしっかりもみ洗いします。

そうすると復活する場合もあります。

しかし復活しなければ買い替えとなります。

筆も消耗品なので、ある一定期間使用したら買い替える必要がありますが、

早い段階で固まってしまう生徒さんが多いのでこのブログを書くに至りました。


現在書初の練習をしていますが、固まると墨の含みも悪くなるため小さな文字しか

書けなくなってしまいます。

もちろん書初だけでなく半紙での練習でも上手に書くことはできないので、

「よく根元を洗い、書き損じた紙で水分をしっかりとってから保管

するようにしてください」

筆を洗った後、水分をとらずにべちょべちょのまま筆を放置するとすぐに悪くなるし、

においもきつくなるのでご注意ください。



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