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作品制作(半切以上の作品制作)の考え方②

  • 執筆者の写真: Tousen Nakane
    Tousen Nakane
  • 2021年8月10日
  • 読了時間: 2分

漢字・かな・近代詩文・小字数・刻字・篆刻等、書の中でもいろいろな

ジャンルがありますが、今回は「漢字」の展覧会等に出品する作品制作

の方法についてです。


書道とは「書の道」と書きます。

いわゆる「習字」、字を習うこととは違い、「書道」は芸術です。


その芸術を表現するために、まずは臨書練習が必須となります。

その臨書練習から、字形や線質、どのような特徴があるかを

捉えていきます。

(臨書練習は日頃からやっておかなければすぐにできるものでは

ないので日々コツコツとやる必要があります。)


このベースがあることが前提になります。


さてここからがいよいよ展覧会に出品する作品制作の手順についてです。


これは私なりの制作方法です。

ほかにもっと良い方法、いろいろな方法はあるかと思いますが、

展覧会に出品したくてもどのようにしたらよいのかわからないという方や、

なんだか難しいから…と実力はあるのに尻込みをしている方を見かけます。

そういった方が、少しでもよし!出してみようと思ってもらえるファースト

ステップになれば、という想いで書いています。



作品制作(創作)の流れ


①題材を選ぶ、何行書きにするか決める

 ※主に漢詩から選びます。文字数を何文字にするか、何行書きにするかを

  決めます。だいたい3~4行書きが多いです。


②紙のサイズを決める

 ※展覧会ごとに規格があります。①と規格を照らし合わせて紙のサイズを

  決めていきます。規格外のものを出さないように出品規定を必ず確認

  してください。


③①が決まったらその文字を辞書で調べて、1字1字練習する

 ※誤字が無いように簡単な文字でも辞書を引いて確認していきます。

  確認後、それを1字1字半紙で練習していきます。


④③が一通り終わったら②の紙に書いてみる

 ※まずは1回書いてみます。それをどこかに貼って全体を眺めます。

  中心は通っているか、潤渇・文字の大小でリズムは作れているか、

  疎密はどうか、③で書いた文字はこれで良いのかなどを検証して

  いきます。



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